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2054話

その時になってようやく気づいた、私は奴らの人間性を買いかぶりすぎていたのだ!

この畜生どもが、私をその場で埋めようとしていやがる!

「まだ生きている!しぶとい奴だ!」

私が腕や足を動かして、まだ生きていることを証明しようとした瞬間、一人が近づいてきて、私の頸動脈に触れ、そばにいた仲間に向かって声をかけた。「こいつを拠点に連れ戻せ!急げ!」

まだマシだ、少しは人情味のある奴もいるらしい。

私はほっと息をついた。その後、担架に乗せられ、武装した隊員二人によって素早く山下の拠点へと運ばれていった。

登りは易く下りは難し。道のりは揺れが激しく、さらに山腹から転がり落ちてくる巨岩を避けながら進...