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205話

彼女に説明したいと思った。これは本当に私のせいじゃないと。こんな風に抱きついてくるんだから、普通の男として何も感じないわけがないだろう?

だが、この期間の付き合いで、蕭晴がどんな人間かはもう十分理解していた。道理の通じない、融通の利かない女だ。彼女にこんなことを説明しても無駄だろう。

だから、彼女の言葉を聞かなかったふりをして、わざとイビキまでかいてみせた。

「寝ちゃったの?」

蕭晴が一言訊いてきた。彼女の視線を感じる。きっとこの小娘は怪訝な顔で私を見つめているに違いない。

私はますます反応しないようにした。

「ふん、悪い人。寝てても大人しくないなんて。どんな悪いこと夢見てるのかしら.....