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2041話

その後、爆発音のする方向へと急いだ。四十分後、我々は死体の山の前で足を止めた。地面には弾片が散らばり、暗赤色の血が溝を伝って流れていた。

息を止めていても、吐き気を催す臭いが鼻をつく。

私はまだましな方だ。結局のところ、こういった出来事を何度も経験してきたので、もう慣れてしまった。だが王邵陽は根っからの経験不足の子供だ。

「うっ…!」

彼は吐き気を催していた。

私には分かっていた。彼の多くの手法は一般人には耐えられないものであり、彼の行動は気まぐれで、道徳の底線など一切無視するものだということを。

私は彼のやり方を目の当たりにしたことがある。今ここで降参したところで、良い結末が待っているはずが...