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1966話

この任務はあまりにも危険すぎる。やはり、彼らには参加させないほうがいいだろう……

八時ちょうど、私は予定通りコンテナから出て、外側から鍵をかけた。これで火猿たちはしばらくの間、中から出られないはずだ。

その後、甲板の端へと向かい、一人で行動することにした。

あの連中はまだ地下から出てきていない。おそらく船長が彼らに秘密の通路の存在を教えていないからだろう。

私が秘密の通路を通って船長の休息室に着くと、顔色が青白く、ベッドに横たわる船長の姿があった。

「ふっ……」

私を見るなり、船長は苦しそうに息を吐きながら、嘲るように笑った。

周囲を見渡すと、ベッドは血で汚れ、部屋は散らかり放題。そして彼の脚...