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1915話

火猴が冷静さを取り戻すと、私と玉城瑶に気づき、困惑した様子で言った。

「どうしたんだ?」

私は口を開きかけたが、何と言えばいいのか分からなかった。しかし少し考えた末、彼らに伝えることにした。玉城瑶が能力を使ったこと、そして副作用がすぐに現れることを。

だが玉城瑶は私に口を開く隙さえ与えなかった。彼女は立ち上がり、微笑みながら言った。

「何でもないわ。さあ、出発しましょう」

そんな何事もないような玉城瑶の姿を見て、私はどうしても安心できなかった。しかし彼女がそう言った以上、諦めるしかなかった。

「何か心配事があるようだな」

思いがけず、王兄が私の感情の変化に気づいていた。彼は穏やかに微...