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1909話

「あの会社の連中は、こんな田舎者じゃ太刀打ちできないんだ」

その後、私たちは旅を続け、この熱帯雨林の湿地帯を歩き進んだ。

正直なところ、私も不思議に思っていた。理屈から言えば、これだけの木々があれば十分に土壌が安定するはずなのに、なぜ沼地が形成されるのだろうか?

しかし現実はそうなっていて、多くの場所では足を踏み入れる余地もなく、木の幹につかまりながら少しずつ移動するしかなかった。

そうして緩慢に半時間以上も道を進んだ後、ふと目に留まったのは、目の前の木の幹の地面に最も近い部分に、刃物で刻まれた跡があることだった。

よく見ると、英語の「Y」の文字。

玉城瑶?

無意識のうちに、私は玉城瑶の名...