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1878話

「くそ、面白くねぇな」火猿は不機嫌な顔で言った。「行くぞ。今はこんな重い石板を背負って、歩けるだけでもマシってもんだ」

「でも...」

王兄は子を救いたい一心で、まだ諦めきれない様子だった。

だが今、ここで話し合っている時間すら、玉城瑶が命がけで稼いでくれたものだ。一秒でも無駄にすれば、私たちも玉城瑶も危機に陥る可能性が高い。

だから、私はできる限り彼を慰めるしかなかった。「息子さんは大丈夫だから、私たちを信じて」

「じゃあ...行こうか」

王兄はようやく折れた。

その後、私たちは草屋を出て、原住民の墓地へと直行した。

銃声はすでに止んでいた。集落内は異様なほど静かで、より一層...