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1875話

「わかった」

王さんは数回深呼吸し、落ち着いてから少女と再び言葉を交わした。

そして、王さんは私たちに確かな目配せをした。

「じゃあ、遠回りして行こう」

爆弾を取り出していた火猿の方をちらりと見て、戦闘の夢想を断ち切った。

私たちの目的は人殺しではないのだから、戦いを避けられるなら避けるに越したことはない。

それに仮に私たちが介入するとしても、状況をきちんと把握してからでないと、何も考えずに戦いを始めれば逆効果になりかねない。

「わかったよ、わかった。お前の言う通りにするよ」

火猿は意気揚々と持ち物をしまい、霜に打たれた茄子のように元気なく私たちの後ろについてきた。

どうやら、先ほど爆弾を爆発...