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1871話

続いて、麻薬の親分は火猿の鉄ばさみで刀を研ぎ始め、口からは私たちには理解できない言葉を恍惚と呟いていた。

「あいつは...火猿のような男を見たことがあるって...自分の仲間を何人か殺した犯人だって」

王さんだけが、聞けば聞くほど目を見開いていった。「あいつは火猿を食べて...至高の力を手に入れようとしているんだ...」

その言葉を聞いて、私は笑いそうになった。

火猿はもう我慢の限界に達し、勢いよく立ち上がると、麻薬の親分を一蹴りで数メートル先まで吹き飛ばした。

その力の強さといったら、麻薬の親分は血を吐いて、その場で息絶えてしまった。

他の麻薬密売人たちはそれを見て、すぐに銃を取り出した。

し...