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1870話

麻薬密売人のボスは流暢とは言えない英語で、冷たい声で言った。「やっと捕まえたぞ、このくそアメリカ野郎どもを!全員捕らえろ!誰か動いたら、その場で処刑だ!」

麻薬密売人?

急に思い出した。王兄さんが以前、ここは多くの麻薬密売人が身を潜める場所だと教えてくれたことを。

確かにここは環境が複雑で、地域も極めて広大、さらに生い茂る森林が上空からの探査を妨げている。

王兄さんも明らかにそのことに気づいていた。

「やるか?」

火猿が振り返って、声を潜めて私に言った。

疑問形ではあったが、彼の目は不満で満ちていた。

先ほどの銃弾は彼の腕の甲羅に当たっただけで、大した被害はなかったが、誰だって理由もなく銃...