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1858話

火猿はニヤリと笑い、大股で二人の原住民の若者に向かって歩いていった。

これらの原住民の武器は弓矢や木の槍など非常に原始的なもので、火猿の実力からすれば、接近戦なら一人でこの集団と戦っても問題ないはずだった。

しかし、傍らの族長は焦り始め、何かを訴えるようにジェスチャーを交えながらペチャクチャと話したが、無駄なことだった。

数秒後には、二人の若者は地面に倒れ伏していた。

火猿の前では、彼らはまったく抵抗できなかった。

その後、火猿は気を失った王兄を担いで戻ってきて、ついでに彼の肩に刺さっていた木の矢を引き抜いた。

「この矢に何か塗られてるな。おそらくしばらく気絶したままだろう」

火猿は矢じりを一...