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1857話

かすかに断片的な英語の会話が聞こえてくる。

だが距離が遠すぎるうえ、生い茂った木々が音の伝わりを大きく妨げているため、はっきりとは聞き取れない。

それがかえって疑念を掻き立てる。

王さんが私たちと話すときは中国語を使い、この原住民たちとは方言で会話していた。

英語で話しているところなど一度も聞いたことがない。

しかもここまでの道のりで、誰かに尾行されている気配も感じなかった。

王さんは一体誰と連絡を取り合っているのか?

それは族長との確執とどう関係しているのだろうか?

頭の中に次々と疑問が湧き上がり、思わず声のする方へとそっと歩み寄っていた。

間もなく王さんの姿が見えた。彼は一本の木に寄りかか...