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1850話

経験が多すぎるせいで、十分な確信がなければ、私は簡単に人を完全に信じたりはしない。

ましてや初対面で、私たちに対して多くの疑問を残したままのこのドライバーなどは。

十数分後、ドライバーと短髪の男が、笑い声を交えながら部族の集落から歩み出てきた。

集落の他の人々がその男を見る目つきから確信できた。

この男は間違いなく、部族内で権力と影響力を持っている人物だ。

案の定、ドライバーがその男を私たちの前に連れてきた最初の言葉で、この原住民の男の特別な立場を教えてくれた。

「彼がこの部族の族長です。これからの案内役も務めてくれます。みなさんに会えて嬉しいと言っています」

この時、私だけでなく、ずっとドラ...