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1835話

「米国の法律についてはある程度知っているから、意味は分かるよ。

誰かが私の罪を金で帳消しにして、無罪放免になったってことだろう。

だけど、ここでは私は身寄りもなく、知り合いは一人もいない。まして金持ちの富豪なんて。

誰が私の保釈金を払うっていうんだ?

何か間違いじゃないのか」

ジャケット姿の男は私の戸惑いを無視し、そのまま手錠を外すと、片手で私の肩を押さえ、強引に外へ押し出した。

そして私をスーツを着たやせた男に引き渡した。

サングラスをかけ、どこか謎めいた雰囲気の男だった。

私は彼を上から下まで見渡し、一度も会ったことがない人間だと確認してから、さらに困惑した。

もしかして会社の連中か?

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