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1823話

慌てふためいて私に向かって数発の銃弾を撃ちまくった。

だが残念なことに、一発も私に命中しなかった。

彼はさらに恐怖に襲われ、息もできないほどの恐怖が彼を完全に覆い尽くした。彼は震えながら銃を投げ捨て、肩にかけたポケベルに向かってゆっくりと手を伸ばしていった。

だが、そんな隙を私が与えるはずがない。

手のひらに少し力を込めただけで、彼の骨を折った。彼の命もそこで終わりだ。

遺体はくたりと地面に倒れ、ちょうど彼の腰に下がっていた大きな鍵の束に手が届くようになった。

「ありがとよ、相棒」

私は呟くように言って、それほど力を使わずに鍵を手に入れた。あとは最も単純な方法で一つずつ試せば、ここから脱出でき...