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1820話

「中に何かが?」

私は急に後悔した。あの時、ケントの頭を殴り砕かなかったことを。

次の瞬間、博士はケントのこめかみに人差し指を当て、軽く押した。まるでスイッチを押したかのように、簡単にケントの頭蓋骨が開いた。

そして、彼は手を中に入れた。

しばらく探った後、博士は六角形の結晶体を取り出した。

緑色に光り、一目見ただけで碌なものではないとわかる。

二人の部下はそれを見るなり恐怖で震え始めた。博士がここにいなければ、きっと逃げ出していただろう。

「これは毒のようなものだ」

博士は六角形の結晶体を眺め、丁寧に手に取った。

およそ三十分ほど触れた後、やっと手を止め、その結晶体をテーブルの上にあるジュー...