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1817話

歩いていく途中で、ここが巨大な迷路のようだと気づいた。白一色の壁と同じような扉がどこも同じように見えて、区別がつかない。

まあいい、解剖室を出る時に私はドアに少し細工をしておいたから、道に迷うことはないだろう。

どれくらい歩いたのか分からないが、あの二人の博士の部下がようやくある扉の前で立ち止まった。

扉には三角形の緑色のマークがついている。

「入りなさい」

彼らがドアを押し開けると、だらけた声が響き、彼らは中へ入っていった。

その声は私にとって見知らぬものではなく、むしろ極めて馴染み深いものだった。なぜなら、その声の主が間違いなくあの狂気の博士だと百パーセント確信できたからだ。

行くべきだろ...