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1815話

「手術は終了した」

博士は手袋を引き剥がすと、それをゴミ箱に投げ入れ、私の筋肉組織が入った容器を手に取って解剖室を後にした。

頭上の無影灯はまだ点いたままだ。

彼がまた戻ってくることは分かっていた。

案の定、予想通り、博士は三十分も経たないうちに再び姿を現した。

今度は太い注射器を持っており、中の黄褐色の液体は目測で二百ミリリットルほどもあった。

「硫酸ですか?」

私は彼が私に何をしようとしているのか必死に推測し、最悪の事態を想像しようと努めた。

この中身が極めて強力な腐食性液体である可能性を、私はまったく疑わなかった。

彼はこの液体を私の体内に注入し、内側から外側へと溶かしていくつもりなのだ...