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1811話

車の走行中、周囲に煌めくネオンが次第に少なくなっていくのに気づいた。やがて辺りは一面の闇に包まれ、ぼんやりとした月明かりを通してかろうじて遠くに高くそびえる煙突が見えるだけになった。

ここはおそらく工業団地のような場所だろう。

セダンは東に西に曲がりくねった道を進み、最後にようやくゆっくりと停車した。

「こいつを下ろして、博士に引き渡せ。あの人なら何をすべきか分かっている!」

博士?

聞いたところ、ここは研究施設のような場所なのか?

心が少し動いた。最初は彼らが私から何か情報を引き出そうとして、軍事基地か何かに連れて行き、拷問でもするつもりかと思っていた。

だが結果的には、ある博...