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1797話

願わくば彼の口から萧晴の居場所を聞き出せればと思っている。

だが、時間が一分一秒と過ぎていくにつれ、私の忍耐も限界に近づいていた。

今いる場所からはバーの入り口が一目で見渡せる位置にある。誰が入ってきても私の目を逃れることはできないはずだが、ここに座ってからというもの、客が一人も訪れていない。

これは……少し妙だな。

情報が間違っているのだろうか。

空が徐々に暗くなるにつれ、バーにも客が増え始め、騒がしくなってきた。

だが、私の注意は終始入り口から離れることはなかった。

「ファック!」

ようやく、私がもう待ちきれないと思った瞬間、ドアから西洋人の男がスーツ姿で入ってきた。下品な罵り言葉を口にし...