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1788話

武器に混じる消毒液の匂いで思わず息が詰まりそうになった。

丸五分が過ぎて、ようやくあの匂いは消え去った。

無菌室のドアもゆっくりと開いた。

「すまない」

入ってきたのは老教授だった。後ろには三十代ほどの色気漂う女性助手が控えている。

老教授は苦笑いを浮かべながら言った。「理解してほしい。ここでは全てが規則通りに行われなければならないんだ。我々にも選択肢がなかったんだよ」

「それに、君たちの中で欧陽烨という女性と君以外は、全員DNAの配列に変異が起きている。特にあのクリスタル状の女性からは、血液サンプルすら採取できなかった」

「我々がこうしたのも、やむを得ない措置なんだ」

老教授はそう言うと、私...