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1773話

「何か食べられるものを探してくる」

私は立ち上がり、玉城瑶の返事を待つこともなく、すぐ近くの暗がりへと足を踏み入れた。

この間ずっと、私たちは時折の数枚の乾パン以外はほとんど食事らしい食事をしていなかった。やっとのことで地下宮殿から脱出したというのに、また行ったり来たりの旅の繰り返しだ。

玉城瑶たちがどう感じているかは知らないが、少なくとも私はもう限界に近かった。

宏鹿人は代々この森の盆地で暮らしてきた。彼らは今は皆死んでしまったが、生きていた頃は当然、食べて飲んで排泄する必要があったはずだ。

部落の中に田んぼのようなものは見かけなかったから、彼らの食糧源は農作物ではなかったのだろう。...