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1768話

彼がチャーリーに気づいた瞬間、手の動きがわずかに止まり、慌てて叫んだ。

「早く行け!」

その言葉は明らかに玉城瑶に向けられたものだった。

「早く逃げろ!このクソ人造人間なら俺が足止めする!」

石人、いや藤井は必死に立ち上がろうとしたが、不注意から胸に押し込もうとしていた岩の心臓がまた飛び出してしまった。

彼の玉城瑶への心配は隠しようもなく、そしてそれこそが、私が彼をここから生かして出さない理由となっていた。

どんな男も自分のライバルが幸せになることを望まないのと同じように。

「だめ!」

玉城瑶は振り返って藤井のその姿を見ると、急いで岩の心臓を拾い上げ、再び彼の手に戻した。

「あなたはまだ傷を負...