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1750話

「でも、彼女の苦しみを和らげる方法がない。ただ見ているしかできないんだ」

「副作用なのか?」

一方、藤野はその様子を見て、笑みを浮かべた。

彼の体は急速に小さくなり、微笑みながらゆっくりと私たちに歩み寄ってきた。

「何をするつもりだ?」

火猿が真っ先に前に立ち、怒りの表情を浮かべた。

「君たちを助けるだけさ」

藤野は無実の姿勢を見せ、懐から水晶のような物を取り出した。「私が持っているのは副作用を遅らせる薬だ。これを使えば君たちの友人を救える。この女性は君たちにとって大切な人だろう?」

「そんなに親切なわけがあるか?」

「もちろんさ」

藤井は私を指さし、私たちから十メートルほど離れた...