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1748話

祭壇を通りかかった時、私たちは再び薄い羽を持った小人に遭遇した。

それはただ静かにその場に立ち、何とも言えない笑みを浮かべながら、私たちが彼の傍を走り去るのを見つめていた。

「このくそったれが!」

火猿が唾を吐いた。時間に余裕があれば、間違いなく前に出てこの小人の第四脊椎を引きちぎっていただろう。

私たちは急ぎ足で進み、すぐに花の海に到着した。

しかし、ここの変化は私たちが場所を間違えたのではないかと疑わせるほどだった。

以前は青い光を放っていた花の海が、今では一面の赤い棘に変わっていた。その棘の一本一本が私の腕の半分ほどもある長さだった。

地面には黒ずんだものが散らばり、踏むと枯れ葉のように...