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1745話

私は深く息を吸い込み、ようやくここが空っぽに見える理由が分かった。おそらく、以前ここに入った人たちが、すべてのものを持ち去ってしまったのだろう。

「軽はずみな行動は慎んだ方がいいぞ!」

チャーリーが振り返り、冷たい目で私を一瞥した。私が入ってきたことに少し驚いた様子だったが、相手にする気はないらしく、大股で石の台へと歩み寄った。

彼の狙いは、あのノートと床に落ちているものだった。

「今だ!」

火猿が叫び声を上げ、一歩踏み出すと、手を振り上げてチャーリーに殴りかかった。

彼は私に時間を稼いでくれているのだ!

私はそれを心得て、全速力で駆け出し、チャーリーより先に黒いノートを拾い上げ...