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1744話

ゴロゴロッ!

私たちの視線がすべて通路の方に集中していた時、背後にある彫像がゆっくりと沈み始めた。

「どういうことだ?」

火猿が少し戸惑った様子で言った。

「わからない」

私も少し驚いていた。確かに何かに触れた感覚はあったものの、何も起こらなかったはずだ。

なのに今、この彫像が動き始めている……

一体どういうことだろう?

彫像が完全に沈み込むと、上へと続く階段が現れた。どこへ通じているのかは分からない。

中から淡い光が漏れているのが見える。

すぐにでも中に入って確かめたい気持ちがある一方で、広場の反対側にある通路も気になっていた。封鎖されていたはずの道を通り抜け、こちらへ向かっている者が誰なの...