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1740話

私たちがキャサリンから一杯の汁を分けてもらおうというのは、まさに虎の口から餌を奪うようなものだった。

本来なら彼らと真っ向から戦う覚悟はできていたのだが、今や島国の連中の到来が私により良いアイデアを与えてくれた。

「このバックパックには爆弾のような武器が入っているはずだが、使えるか?」

キャサリンに気づかれないよう、私と火猿は手話で密かに会話を始めた。

「試してみるよ」

火猿は頷きながら、手振りで尋ねてきた。「何をするつもりだ?」

「爆弾を見つけて、ここで爆発させて、奴らを引き寄せる」

「つまり……」

火猿は悟ったように頷いた。私の意図を理解したようだ。

その後、私はバックパックを彼に渡した。...