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1723話

「どうしたんだ?痛っ…物が二重に見える?」

火猿が鉗子で自分の頭を叩き、激しく頭を振りながら、思わず目を細めた。

玉城瑶の状態も決して良くはなかった。

しかし最も深刻なのは李欣だった。彼女は今、まるで酔っ払ったように千鳥足で、もし火猿が彼女を支えていなければ、きっと倒れていただろう。

「口と鼻を塞いで、この匂いはかなり怪しい」

私は冷静に指示を出しながら、周囲の様子にさらに警戒を強めた。

我々が来た時にはなかったこの匂い、恐らくキャサリンたちの失踪は、この奇妙な匂いと無関係ではないだろう。

さらに少し進んだ後、ようやくキャサリンたちの足取りを発見した。

道端の花の柱が両側に折れ曲がり、無理...