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1720話

「船を捨てろ!」

背後からキャサリンの叫び声が響いた。彼女の命令は少し遅かったが、まだ間に合うはずだった。

「あっ!」

数秒後、背後から聞こえた鋭い悲鳴が、あのナメクジどもが私の想像よりずっと速く泳いでいることを物語っていた。

すでに力が抜けかけているのを感じた。

なぜなら、体が結晶化した玉城瑶は粘り気のある川の中ではまったく泳げず、私は前に進みながら彼女を掴んでいるしかなかったのだ。

「手を離して!」

玉城瑶が私に大声で言った。

もちろん手は離すつもりもなく、返事をする余裕もなかったが、彼女が直接私の肘関節を掴み、強く押さえつけてくるとは思わなかった。

彼女の押さえた位置は的確で、左腕が一瞬...