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1707話

私と島国チームとの距離はどんどん縮まっていた。

二百メートル、百メートル、五十メートル……

この距離まで近づくと、私はより一層慎重になった。もし島国チームの誰かに気づかれでもしたら、私の立場は危険なものとなるからだ。

手に握った軍刀を強く握りしめ、目標は明確だった。

あの禿げ頭だ!

前回は命拾いをさせてやったが、今度こそ奴の頭を丸ごと刎ねてやる。

首が飛べば、さすがに生き返ることはあるまい!

今、禿げ頭の傍らには野田君が立ち、二人は何かを楽しげに話し合っていた。彼らは全く気づいていない、私がすでに背後に刃を構えていることに。

突進して一太刀、斬ったらすぐ逃げる!

心の中で間もなく起こる光景を予...