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1704話

「どうしてそんな目で見てるんだ？」

火猿は訝しげに私たちを見つめていた。彼はまだ自分の体に起きた変化に気づいていないようだった。

私は彼の姿を見て、思わず口元が引きつった。頭の中である種の食用甲殻類が浮かんできた。

今や、火猿の全身の皮膚は元の赤色から灰色へと変わり、体中に生えていた産毛のような逆立った刺の先端は青く変色していた。懐中電灯で照らすとなかなか美しく見える。

ただし、彼の手はハサミのようなものに変わっていた。

まさに人型のロブスターだ！

私は深く息を吸い込み、できるだけ落ち着いた様子を装って、火猿に静かに言った。「ちょっと動いてみて」

「動いてみろって？」

火猿は私の言葉を聞いて眉...