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1702話

半日が過ぎた頃、彼の顔にはようやく苦笑いが浮かんだ。

「力が入らないこと以外は、特に変わった感じはないな。唯一良かったのは怪我が治ったことくらいか。でも今は腕一つ動かせないんだ。障害者と変わらないどころか、もしかしたら前より悪くなってるかもな……」

私と李欣は顔を見合わせ、訳が分からないまま傍らの玉城瑶に視線を向けた。何か合理的な説明をしてくれることを期待して。

「遺伝子変異の方向性は確定的なものじゃないわ。以前あちら側で行われた実験でも、似たような結果はあったわ」

玉城瑶の表情にも奇妙さが混じり、驚いたように言った。「でも、たとえ遺伝子変異が成功しても、能力がどんなに役立たずでも、少...