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1677話

玉城瑶が私とすれ違おうとした瞬間、私は彼女の肩を掴み、深く息を吸いながら冷静に尋ねた。「はっきり説明してくれないのか?」

「もう言ったでしょう、今じゃないわ」

彼女の返答はあまりにも素っ気なく、その態度に彼女の腕を掴んだ自分の行為が、一線を越えてしまったように感じられた。

傍らで様子を窺っていた野田くんが前に出て、恭しく一礼した。

「隊長」

「ええ、行くわよ」

玉城瑶は彼にちらりと視線を向けただけで、部下たちに手を振り、先頭に立って歩き出した。

さっきまで私に敵意を剥き出しにしていた部下たちもようやく武器を収め、一人また一人と私の前を通り過ぎていった。

私は玉城瑶から納得のいく答...