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1669話

「カチッ!」

ピンを抜いて、手榴弾を投げ出すと、すぐさま来た道を全力で駆け戻った。

この手榴弾は砂漠で出会った企業部隊から手に入れたもので、広い場所でも恐ろしい威力を持つのに、狭い廊下で爆発させたら...!

空間が狭いほど、爆発の威力は増す!

「ファック、もう一歩でも動いたら、頭を吹き飛ばすぞ!」

耳元で背の低い男の凶悪な声が響き、俺はすぐに足を止めた。心の中で「まずい!」と叫ぶ。

このクソ野郎、確実に俺を捉えている。軽はずみな行動をすれば、その場で命を落とすだろう!だが逃げなければ、爆発の衝撃波に耐えられるかどうか...!

「とっくにお前の豚足を折っておくべきだった...」

突然、眩い白光が...