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1658話

「ありがとう」

ウルスラはそう言った後、付け加えた。「王母様のペットたちを傷つけないでください。彼らは神聖な存在なのです…」

ペット?

私は彼の包帯を巻いたばかりの足を一瞥し、気にも留めなかった。こいつらが私に襲いかかってこなければいいが、もし襲ってくるようなら、何とかして一気に焼き払ってやるつもりだ。

それに、いったいどんな人間が、こんな狂気じみた生き物をペットとして飼うというのだろう?

ウルスラは怪我をしているため、今は足を引きずりながら私たちの後ろをついてくるのが精一杯で、必死に遅れないようにしている。

もっとも、私は既に彼の生死に関心はない。

だが彼は絶え間なく何かを呟き続け、...