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1650話

「これはドワーフたちにとって大きな恐怖だった。彼らは震え上がり、次々と後ずさり、自分が次の犠牲者になるのではないかと恐れていた。

「話します、話しますよ!」

ウルスラは死んだドワーフを見つめ、目に痛みを浮かべながら、ようやく素直に私に打ち明け始めた。

彼の話では、部族の底にある通路を通ってのみ、峡谷の反対側に到達できるのだという。それが王母宮に至る唯一の方法だった。

他の場所から入ろうとすれば、地底生物の攻撃を受け、中に入れる可能性はほぼないに等しい。

彼が私を直接森から通そうとしたのは、地底生物に私を殺させようとしたからだという。ただ、彼が予想していなかったのは、私が無事にそこから出てきたこ...