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1647話

私が心配事でいっぱいだった時、欧陽烨が少し離れた場所を指差した。

そこの木の下には人の半分ほどの大きさの巨大なガマガエルが伏せていた。私たちに背を向け、全身が腐れ傷だらけで、今にも息絶えそうな様子だった。

「ゲロゲロ!」

突然、ガマガエルが私たちに気づいたようだった。

それはゆっくりと体を回転させ、拳ほどもある二つの目で私たちをじっと見つめ、太くて力強い四肢を動かし始めた。

私はすぐに欧陽烨の前に立ち、銃をこの大物の頭に向けた。

「ゲロゲロ!」

ガマガエルは私たちから五メートルの距離まで這い寄ると、ゆっくりと口を開けた。私の太ももよりも太い柔らかい舌が飛び出し、その先端には白く光る骨の針が付い...