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1638話

玉城瑶も非常に優れた女性だということは分かっていたが、能力に関しては彼女は男性にも引けを取らない。

私たちは迷宮図の通りに一時間以上進み、ようやく出口にたどり着いた。

だが意外だったのは、その出口がどこか壊れているように見えたことだ。というより、出口そのものが崩れた壁で、地面には砕けたレンガが散らばっていた。

爆破されたようだ。

不規則な形をした高さ二メートル、幅一メートルほどの穴で、薄い赤い光が穴の中から漏れ出していた。だが私の視点からははっきりとは見えず、かすかに血の臭いもする。

この匂いは私にとって決して見慣れぬものではなく、むしろ敏感に反応してしまう。

神経がほとんど一瞬で張り詰め、す...