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1618話

「なぜ、あんなに強く出たと思う?」と私は隊長に小声で尋ねた。

「なぜだって?」

隊長は疑わしげに私を一瞥し、無理に笑いながら道を切り開き続けた。「人の心は読めないさ。私に聞かれても分からないよ」

なるほど、この態度を見れば、心の底では私を善人だとは思っていないことが分かる。

だが今は、辛抱強く説明するしかない。「私が腕を折った奴は、会社に洗脳されてしまったんだ。今は会社に忠誠を誓っている。だから強硬手段に出るしかなかった。連れ帰って、救える見込みがあるかどうか確かめたいんだ」

「何だって?」

隊長は振り返って私を見つめ、半信半疑で尋ねた。「洗脳されたって?」

「ああ、信じられない...