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1616話

「どうして何度もこの二人の女に目をつけるんだ?」

私は眉をしかめて李欣を見た。彼女は欧陽燁と同じくらいの美貌で、間違いなく一流の美女だった。魏航が彼女に少し気があるというなら分からなくもないが、どうもそういうわけでもなさそうだ……

通信機?ふと、私は李欣のバックパックに目を留めた。

そうだ、この探検隊には通信機器が二つしかない。一つは隊長が持っていて、もう一つは李欣が持っている。比較すれば、当然李欣という女性から物を奪う方が容易というわけだ。

なるほど、こいつはそんな魂胆か……

その瞬間、私のこれまでの疑問が氷解した。だが彼の目的を見抜いた以上、簡単に手に入れさせるわけにはいかない。

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