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161話

私たちがその洞窟の床を見た瞬間、全員が言葉を失って固まってしまった。

この洞窟の床は、驚くほど平らで、明らかに人の手によって造られたものだった。

もちろん、洞窟が整っているということは、私たちにとっては面倒が少なくなるという利点があった。

だが、この洞窟が自然にできたものではない、あるいは自然にできたとしても後から人の手が加えられたということは?

このような工事は、一人や二人で簡単にできるものではない。

つまり、島には相当数の原住民がいたということだ。

では、その原住民たちは今どこへ行ったのか?

本当に日本兵に皆殺しにされたのか?

それとも、他のどこかに潜んでいるのか?

私たちは皆不安を感じて...