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1608話

しかし、今さら間違いを指摘したところで何の意味があるだろう。

それに私は決して心優しい善人などではない。彼のような目障りな存在を見逃すつもりはさらさらない。

「ぶっ殺してやる!」

だが、私が口を開く前に、火候はすでに我慢の限界を超えていた。彼は前に出ると一蹴りで魏航を倒し、怒鳴りつけた。

「このクソ野郎!命がけで助けてやったのに、てめぇは銃を俺たちに向けやがった。犬を救えば尻尾を振るものだが、お前を助けて何になる?」

火猴はそう言いながら、軽機関銃の銃身を掴み、まるで金槌のように振り回して、魏航の体に容赦なく叩きつけた。

哀れな魏航の痩せこけた体は、数発の打撃に耐えられず、痛みに悶え...