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1603話

わずか十秒足らずで、彼らのうち二人が死に、三人が負傷し、戦闘能力があるのはたった三人だけになった。

「ファック!」

その三人の中で、サングラスをかけた男がリーダーらしく、何か罵詈雑言を吐いた後、腰から丸い球体を取り出し、私がいる方向へ投げつけた。

こいつ、手榴弾まで持ってやがる!

慌てて銃を収め、位置を変えようとしたが、数歩走り出したところで背後から轟音が響き、その直後、衝撃波が私の体を一メートル以上も吹き飛ばした。

衝撃波が過ぎ去った後、私は地面に伏せたまま、激しく血を吐き出した。

くそっ、これは一体どんな種類の手榴弾なんだ?威力がこんなに強いなんて。爆発の余波に巻き込まれただけ...