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1601話

しかし……

この人たちの装備の程度から見て、彼らの持つ物資は間違いなく私たちの想像を超えるほど豊富だろう。

もし彼らから十分な食料や薬などを手に入れることができれば、これからの旅程は格段に楽になるはずだ。少なくとも、この果てしない砂漠で喉が渇いたり飢えたりして死ぬことはないだろう。

水を汲み終えた彼らは、振り返って対岸の胡楊林へと歩き去り、姿を消した。

「雨漏りの家に風まで吹くとはな。ついてないにもほどがある」

火猴は長いため息をつくと、胡楊の木に背を預けて腰を下ろした。

「これは、むしろ好機だと思わないか……」

「好機?奴らに撃ち殺されなかっただけでもマシなのに、それが好機だって?」...