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1591話

とにかく、まずは火猴を見つけることが先決だ。

彼を見つけたとき、自然と全ての答えが明らかになるかもしれない。

「あれ……」

金の龍の浮き彫りから目を離した瞬間、龍の玉座と壁の間に指一本分ほどの隙間があることに気づいた。その隙間からは柔らかな光が漏れている。

さっきまで玉座に気を取られていたから、気づかなかっただけなのだ。

試しに力を入れて玉座を押してみると、案の定、想像していたほど重くはなく、それほど力を入れなくても動かすことができた。

数秒後、二人が通れるほどの入口が私の目の前に現れた。

中から聞こえてくるかすれた叫び声に、私は自分でも抑えきれないほどの高揚感を覚えた。慌てて深呼吸して心を落...