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1568話

「私は精一杯やったのに、それでも文句を言うのか?」

「もういい、張起も故意にやったわけじゃない。鉄柱はもう死んでしまったんだ。彼を責めても何も変わらないし、それに、鉄柱の様子は何かおかしかった……」

「王隊長、お気持ちはわかりますが、悲しみに暮れすぎないでください。彼だって最初の犠牲者というわけじゃないんですから」

傍らにいた楊慧と火猴の二人が見かねて、何度か優しく諭そうとした。

「黙れ!」

まさか彼らが口を開かなければ良かったものを、一言発しただけで王剛の怒りを買うことになるとは。

「お前らこの犬男女も奴と一味だろう!俺たち兄弟は何度も砂漠を出入りしてきたが、何事もなかった。なのに今回お前ら...