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1558話

この瞬間、生き延びるためには水分補給が必須だ。そして水分を得るには、これら数頭のラクダから何とかするしかない。

ラクダの大きな体がどさりと砂地に倒れ込み、赤と白が混じった脳漿が砂の中へと流れ込んでいく。だが、他のラクダたちは何事もなかったかのように静かに立ったままで、仲間の死に少しも悲しむ様子はない。

「手伝ってくれ!」

私は火猿に向かって叫んだ。

ラクダは水なしで半月、食料なしでは一ヶ月以上も生きられる。それは背中のこぶに蓄えられた脂肪と、第一胃の中にある「水浮」と呼ばれるもののおかげだ。そこに貯蔵されている水は、私たちの焦眉の急を凌ぐことができるはずだ。

少なくとも、もう少し長く生...