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1552話

考えるだけでも恐ろしいことだ。

「こんな風に死んだら、ちょっと無念すぎないか？」

火猴は苦笑いを浮かべて言った。

「死にたいなら一人で死ねよ、言葉を選べないの？」

楊慧は思わず手を上げて火猴の腕を殴り、彼の不謹慎な言葉を叱りつけた。

だが私たちは皆分かっていた。運が悪ければ、本当にここで命を落とす可能性があることを。

突然、阿布が私の肩を叩いた。彼は手振りで合図を送り、非常に焦った様子で西の方向を見るよう促してきた。

彼が指す方向に目をやると、私は一瞬で凍りついた。

今いる場所からは、西側の砂丘を越えて向こう側が見える位置だった。

視界は霞んでいて遠くのものははっきり見えないはずなのに、あの巨...