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1531話

危機感が迫ってきて、私は本能的に拘束していたアメリカ人を持ち上げ、しゃがみ込みながら彼の大きな体を盾にして前に構えた。

「や、やめろ!」

彼はあれが何なのか分かっていたようだ。恐怖で体が震え始めている。

だが、先ほど私が膝蹴りを入れた時に彼の脊椎は既に折れていた。機能を失った中枢神経は彼に逃げることも抵抗することもできず、光球が自分の体に衝突するのをただ見つめることしかできなかった。

私が全力で踏ん張っていなければ、爆発の衝撃で吹き飛ばされていただろう。

灼熱の熱波が一瞬で私を包み込み、眩しい光に思わず目を細めた。

間違いなく、このアメリカ人が大柄でなければ、今の一瞬で私は丸焼けになって...